星の降る夜
見たこともない男の子?
髪の毛が金色に透き通っていて
ふわふわと宙に浮いてる。
「あなた…誰なの?」
あたし…びっくりして聞いてみた。
「ぼくかい?えへへ…信じてもらえるかな?
ぼくは星っ子。あの雲の上のまた上に住んでるのさ。」
お尻についた泥を払いながら
藍色の目をキラキラさせてそういった。
「そんなあなたがどうしてここにいるの?」
いつの間にかその星っ子は
あたしの目の高さでゆらゆら揺れていた。
「友達とね、流星に乗ってツーリングしてたんだ。
そしたらスピード違反だって
ペルセウスが追いかけてきたもんだから
つい調子に乗ってね。
進入禁止の立て札を突破しちゃってこのザマさ。」