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放課後キッチン
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アンドロイド夕華

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夕華の中の由佳(・・・大地?、大介が息子ということなのか?)

混乱し気持ちの整理がつかない様子
動揺する夕華に大介が話しだす

大介「・・・俺にとって夕華は人生の中でかけがえのない存在だよ・・・
 さいしょは戸惑い混乱もしたけどとってもしあわせな時間だった」
夕華「大介・・、何言ってるの?」

その言葉に大介の並々ならぬ意思をかんじとった

大介「さとし、ラッシュ結婚おめでとう・・お祝いの言葉いってなかったよね?」
大地「・・・殺せ・・・すべ・て・・を・・」
ラッシュ「バカ!!、今すぐ帰って来い!!」

ラッシュが叫んだと同時にエネルギー炉の扉が固く閉じられ
起動のカウントダウンが始まる

飛鳥「・・・なんで?」

飛鳥の問に近くにいた診察した女医が話す

女医「・・・・回復不能な末期状態だ、このまま・・」

その言葉にラッシュが女医の胸ぐらをつかむ

ラッシュ「このまま・・なんだよ・・!?」

その瞳には涙があふれる

大介「夕華 愛してる、・・・」

愛してるのあとの言葉はちいさく聞こえなかった

叫ぶ夕華のちかくで無情にカウントダウンは0になる
必死に止めようと試みる飛鳥とラッシュだったがどうしても止められなかった

大介「とうさん、最期の瞬間を一緒にいよう・・・」
大地「・・・・だれを・・だいす・・け・・・お前は・・・だ」

父を抱きよせ炎につつまれる大介

力の限り叫ぶが夕華の声はけして届かなかった

女医「・・・大介は被曝の可能性が高かった・・、
 治療不可能な状態で何かをのこそうとしてたのかもしれない」
さとし「・・・やっぱり・・だからムリしてたのか・・・」
ラッシュ「延命より人類の復興をとるなんてバカだよ・・・大バカだよ・・!」

次第に夕華の泣き声がちいさくなる

飛鳥「あなたの言葉に救われたわたしはどうすればこたえられるの・・?」
夕華「・・・・」

ちいさく何かをはなす、しかしあまりにも小さく誰にも聞こえなかった

夕華(わたしね、赤ちゃんができたの・・2人の結晶だよ・・・)

飛鳥が夕華を優しく抱きよせる

みんながうちひしがれる中夕華だけはその生命を育むことを決意する

大介のことからどれほどの時がながれただろう

世界は今日もどこかで争いがおきている
それは人類同志または解放軍分子の抗争など
荒廃した大地をよみがえらせるためになにができるか?
自然再生に向け真剣に取り組む動きも
荒廃した大地を汚れきった海の再生することを目的としたプロジェクトがはじまる
植林によるCO2削減、大気汚染の浄化と問題が山積みだが
今回の事件をきっかけに協力を願い出る人々が増える
いつしか”だいすけプロジェクト”とよばれるまでに

ラッシュはさとしと相変わらずラブラブをみせつけている

飛鳥は自由を満喫し毎日男の人に声をかける

そして夕華はシングルマザーとして奮闘した
保母の資格を取得した夕華
妊娠出産には大介の母と優の両親が協力を願い出る
夕華はそれを感謝しその行為に最低限の協力を要請する
できることは自分でしたいという思いからだった

2人の子供の名はユウキと名付けられた

その意味は父親のみんなのことを思い勇気づけたという意味と
夕華への勇気の希望といわれているがその由来は夕華は話してはくれなかった

公園に向けて走る男の子

ユウキ「わーい、サリーまって!!」
サリー「ブランコするよ、はやくはやく!」

ブランコに走るが転んでしまうユウキ
涙を浮かべるが母親である夕華はすぐに近寄らない
かならず自分の力で立つように抱きしめたい気持ちを抑えその姿を見守る
強い子供になって欲しいという願いからだ
そんなユウキに手を差し伸べる男
 
??「大丈夫だったかい?」
ユウキ「・・・ありがとう」

そういってお辞儀をし母親のもとに走るユウキ

夕華「ありがとうございます」

ユウキを連れてその男に近づく夕華
その男は夕華に気付きこう話しだす

??「・・夕華なのか?」
夕華「はい、松木 夕華ですけど・・・あなたは?」

その男を見つめおどろく夕華
そこに立っていたのは大介だった

大介「・・・ただいま」

夕華はもう二度と離すまいと固く抱きしめそのぬくもりを感じ涙する
大介は夕華のもとにもどってきた

ラッシュ「ほら、写真とるぞ!」

そういってカメラをセットする

さとし「ほらいそいで、いそいで!」

みんなのもとにかけよるラッシュ

・・・・・しかしいつまで待ってもシャッター音はならなかった
慎重にカメラに近づく飛鳥、そのカメラを調べる

飛鳥「・・・タイマーいれた?」
ラッシュ「え?、タイマー機能あるの?」

その言葉に緊張を解く一同

美由「・・・あんたタイマーいれてなかったの?」
ラッシュ「・・・うるさい!」

そういって今度は飛鳥がタイマーの準備をしてみんなのもとにかけよる

由貴「みんな笑顔でとりますよ、・・・ピース」

お母さんの袖をひっぱるユウキ

ユウキ「・・・このおじさん誰?」
大介「・・・おじさん・・」
夕華「この人があなたのパパよ」
ユウキ「パパ?、遠くに行っていたパパ・・?」
夕華「そうよ」

ユウキを抱きかかえる大介

大介「ごめんな、でもこれからはずっと一緒だぞ!」
夕華「・・・大介・・・」

大介に親子揃って寄り添う夕華
カメラのシャッター音が鳴りその写真がリビングに飾られる
家族の絆の象徴として____

最後まで後朗読された皆様ありがとうございます

2013 原作 H2(ETSU)
 文章協力 ルンタッタ・カルディナ
 アレンジ掲載 放課後キッチン