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瀬間野信平
瀬間野信平
novelistID. 45975
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火付け役は誰だ!

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△七番、飛んで火に入る夏の妖精(ムシ)▼



何はともあれ、昼休みだ!
問答無用でテンションが上がるクラスだが俺自身のテンションはむしろ低い。

「学食今日から行けるんだろ!さっさと行って席確保しとこうぜ!」
「今さらその心配か、甘いわ!既に五人分の席は確保済みじゃあ!」
「何で確保したの?据え置きのチラシを椅子に置いた位じゃ確実にどかされるけど。」
「あ、それダメなのか?チラシじゃなくて新聞紙だけど。」
「やっぱりダメだったコイツ!?おい早く学食行くぞ!今頃きっと服の摩擦で火が点くレベルで人集結してんぞ!我に続けーーーッ!!!」

ウオーと騒ぐクラスはまさに戦国時代の群雄割拠。
それをよそにため息。
俺の近くにも話す奴が何人か集まって来ていたが止めるように立ち上がる。
学食よりも他に俺には用事があるのです。

「おい、火口どこ行くんだ、そっち食堂じゃないだろ。」
「ちょっくらバトルロワイヤル行ってくるわ。君達は平和な場所で昼御飯でも味わっていたまえ。」
「職員室に怒られに行ってくるんだな、骨は拾ってやる、安心しろ。」
「色々違うが、まぁ骨が残ってるようなら頼んだ。」
「任せろ、俺はこれでも中学の頃ハイエナの鉄と呼ばれた男」
「ちゃっかり俺のバックを漁るんじゃねぇっ!ハイエナってそれ不名誉な称号だったろ絶対!」
「案ずるな、自他共に認めるガサ入れの名人とは俺の事だ。」
「安心要素が何一つねぇッ!」

…貴重品は手元に持っておこう、それが盗難被害を防ぐ第一歩。
さて、行くかなぁ、色々な意味の地獄に。



≡≡火付け役は誰だ!≡≡
作品名:火付け役は誰だ! 作家名:瀬間野信平