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きみこいし
きみこいし
novelistID. 14439
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アルフ・ライラ・ワ・ライラ10

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「ほう、どのような」

「ではお耳を拝借・・・」

ボソボソと囁かれる秘密に、ガーズィーはカッと目を見開く。

「何!では、あの娘が魔神を所有しているというのかっ!」

「はい。確かな筋からの話です」

「なるほどな、それでハキム殿下も」

「いかがなさいます?このままでは、娘の身柄を保護しているアーレフの影響が・・・」

「なに、簡単なことよ。重要なのは娘が持つ魔神だ。魔神との契約さえ結べば、わたしがこの国の、いや世界一の魔術師となる」

「なるほど。では・・・」

「うむ。奪おう。邪魔するなら、かまわない、殺ってしまえばいい。どうせ田舎から出てきた小娘だ。ふ、いったい誰が気に留めようか」

さらに増して部屋に重く暗い空気が垂れ込めていく。