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プロローグ 無限の始まり 2/2

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 後ろから聞き覚えのある声が。しかもついさっき聞いたばかりの声。不良に見えるが以外にやさしいようにも見えるという男。確か名前は----
「あら矢部君」
「こんにちは先生」
「部員がまた増えたのね。よかったわね」
「へへ」
 のんきにしてますけど僕まだ一言も入部するなんて言ってないよ!? ってもう入部届かいてしまったしぃ! ……ここは潔く入部するしかないのか?
「それじゃあ明日から来てね」

 ★

 なんとなくだが気が重い。
 昨日、入部しないと出ていった部屋に入部したを理由に行かないといけないだなんて。みんなどう思っているのだろうか。
「はぁ……胃が痛い」
 場所は第4倉庫。倉庫と呼ぶには綺麗な場所。今は作家部の部室として使われている。僕その部屋の扉に手をかけ……勢いよくとは言わないが何とかなれという一心で扉を開けた。
「やあ、待っていたよ」
「やっぱり入部してくれるんだね! よかった」
「ぐぬ!? 貴様は昨日のエージェント!」
「……」
 どうやら胃を痛めるほどの心配は不要だったらしい。3人とも笑顔で僕を迎え入れてくれた。
「この部は主に小説やアニメとかについて雑談に考察を主にする部だ。もちろん、作家活動もしてくれてもいいぞ。応募するのもありだな。君の、無限にある物語を形にしてくれ」
「……」
「ん? どうした?」
「いや……なんでもない」
 少し感動してしまい呆然としてしまった。
「じゃあ自己紹介をしてくれ」
 自己紹介か。いったいこれで何度目になるのだろうか。入学式に授業の担当の先生に。合計で10回以上はしている。
「僕の名前は……大安寺京(だいあんじ きょう)」
 正直、僕もよく中2な名前だなと言われることが多い。