小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

恋の結末

INDEX|64ページ/66ページ|

次のページ前のページ
 

「ああ、もちろん好きに決まって……」
 いるさ。
 そう言い終わる前に再び葵が俺の方に倒れこんできた。
「たっくん……」
「ありがとう!」
 そのまま葵は俺の上をしばらく転がっていた。
「……」
 葵は突然転がるのを止めた。
 ……。
「どうした?」
「たっくん、本当に私で良かったの……?」
「葵」
 あいつへの遠慮だろうか?
 どちらにせよ俺の意思は決まっている。
「当たり前だろ」
「二度とそんな事を言うんじゃないぞ」
 二度と俺もそんなことは言わないし、葵にも言って欲しくない。
 俺はそう心に言い聞かせた。
「じゃあ……」
 …………。
 ……。
 少しの間。
 葵が何を考えているのか俺には分からない。
 しかし、葵は何かを決心したようで、
「たっくん! 少しの間だけ目をつぶって……」
「お……、おう」
 俺はそっと柔らかい何かが自分の唇に重なるのを感じた。
「ん……?」
作品名:恋の結末 作家名:なお