恋の結末
ようやくたどり着いたバス停にはもう全員揃っていた。
「遅いっ、全く何してたのよっ」
Tシャツにベスト、ショートパンツに身を固めたボーイッシュな格好の伊吹がそこにはいた。
「ちょっとばかり寝坊してな」
「た、たっくん。私は全然大丈夫だよ」
ハンカチを渡しながらいつも通りテンパった葵もそこに居た。
葵はシックな服装をしている。
なかなか様になった服装をしているな。
「早く乗らないと先に行くわよ」
「たっくん、早く早く」
おっと。もうバスが来たらしい。
乗りそこねて一人で走るのは嫌だから早く乗ることにしよう。