▽夏彦先生の顔が赤いワケ
過ち
情けないことに俺は、昨日のことを全く覚えていなかった。
日向が俺の家にやって来たとこまでは覚えている。
めったに風邪を引かない俺が40度という高熱を出したから
日向がお見舞いに来てくれた。
俺が住でるマンションは学校から歩いて5分の最短距離にある。
だから俺の家は生徒のほとんどが知っていて・・・
って、そーじゃなくて!
その後だよ!!なんも覚えてない・・
高熱出したくせになにやってくれてんだ俺ぇ!!
全然元気じゃねぇか畜生!
「・・あの、国枝先生?」
「あ、相沢先生っ!!」
「お疲れですか?病み上がりなんですから無理は禁物ですよ」
保健医の相沢先生が優しく俺に微笑みかける。
やめてくれ・・俺は最低な人間なんだっ!
こんな奴に優しくしないでください・・・!!
「あ、ありがとうございます・・」
「いえ」
さすが女子生徒から騒がれるだけあるよな。
保健室の王子様って、全くそのとーりだわっ。
って、そんなことはどーでも良くって!!
とりあえず、今日の昼休み日向を呼び出して
ちゃんと謝罪しなければ・・・
作品名:▽夏彦先生の顔が赤いワケ 作家名:豆もや氏