ブラムス=当袈の倒し方
初秋の夕暮れ。教室の窓が開いている。だから教室に風が吹き込む。その風により閉じているカーテンが揺らされる。閉じているカーテンなのだから‘揺らされる’って表現はベストなんじゃないか?
ブラムス=当袈の数多の能力の残酷さに、‘相手の能力を無効化する能力’【フラット・スムース】を持つ菱野さえも怯えて震えていた。風が止まっても震えていたのだから寒さではなく彼への恐怖が震えの原因であるのは間違いないだろう。無論100%正解とは言い切れない。風が止まったのだから、当然にカーテンの揺れも止まる。菱野は考える。‘相手の能力を無効化する能力’を無効化する能力をブラムス=当袈が持っているかを。持っているだろう。それを持っていなくても、それの代わりとなる何かを持っているだろう。ブラムス=当袈は最強なのだから。では最強であるブラムス=当袈を倒すことは可能であるのだろうか?答えは可能である。根拠?それは最強の定番(最強の定番でありながら最強の定番さも最強である)×××(ネタ晴らしになってしまうため名は伏せる)だって負けたし、その×××を倒したあのスタンドだってその後やられた。つまり最強は倒すことは可能だ。能力バトルにおける‘相手の能力を無効化する能力’はそもそも最強じゃないのか?最強じゃないだろう。それを持っている僕を差し置いてブラムス=当袈が最強なのだから。
さて、では、何をもってブラムス=当袈は最強なのだろうか?
菱野の思考は堂々めぐりをしてしまい答えまで到達出来なかった。
(正解を言ってしまうと能力を無効化されても‘他’を持ってして補うからである)
(そもそも菱野から能力を無効化されることはなかったのだが)
(菱野は考えるが上記の答えには辿り着けない。この場面で辿り着けないのではなく、結果としては、一生辿り着けなかった)
そこで菱野はブラムス=当袈に消されてしまうから。
ブラムス=当袈の数多の能力のうちひとつを紹介しよう。
‘決してあきらめない能力’【ダイ・ハート】
能力が【フラット・スムース】により無効化されなかった理由は他にある。
というより他の能力による。
それは次に消される岡崎の能力と比較しながら書くことにしよう。
作品名:ブラムス=当袈の倒し方 作家名:ブラムス=当袈