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タマ与太郎
タマ与太郎
novelistID. 38084
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Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14

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Tagさんの最初の一言である。
Tadはあらかじめカナダにギターを持っていくことをメールで伝えていた。
後でわかったことだが、TagさんはTadと同じ世代で、70年代の洋楽が大好きとのこと。
あわよくばスタジオでデュエットなんてことも実現できたかも。

「何だよ、先に言ってくれよ」
かなり後悔するTadであった。

それでも憧れのYukoさんとも初対面できご機嫌のTadは、成田で買った「抹茶まんじゅう」を早速Yukoさんに渡し、しばし雑談する。
「Yukoさん、写真より断然可愛いなあ…」
などと心の中で思いながらメールのトラブルなどの話が進む。
数分間話していると、Yukoさんの何気ない一言が耳に飛び込んでくる。

「あの、うちの主人がね、…」

「ガ〜ン、なんだよ、結婚してたのかよ!」
がっかりしてどうする、Tad?

こうしてアイスブレイクも終わり、本番の収録に入る。
収録はいっぺんに5日分行われ、編集されて月〜金でオンエアされる。
雑談も交えての収録だったが、カットされていた部分も少なくない。

たとえば「だみ声」の話になったとき、
Yukoさんに、「だみ」ってどういう意味?と聞かれたTadは説明に困り、
苦し紛れに「たとえばレイ・チャールズとかサザンの桑田佳祐みたいな声」
と答えたところはしっかりカットされていた。

番組は大きく前半と後半に分かれている。
前半はYukoさんが話す英語のヒアリング、後半はTake a guess!というコーナーで、
ゲストに対し英語独特の面白い表現の意味を当てさせるというもの。
英語に堪能なゲストの場合、全編英語で収録されたりする場合もあるが、
そんな技量は持ち合わせないTadにとっては、日本語を噛まずに話すことだけで精一杯だ。

オンエアは意外に早く、次の週の7月7日(月)から始まった。
Tadはまだカナダ滞在中のため、急いで家族や友人に連絡する。
さて、聞いてくれた人の反応はどうだったんだろう?