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タマ与太郎
タマ与太郎
novelistID. 38084
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Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14

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Preparation


留学しようと決めたはいいが、一体何から手をつけたらいいのか全くわからない。
Tadが知っていたのは「留学ジャーナル」という雑誌があったなあということぐらい。

「まずはここから調べてみるか」

さっそく書店で「留学ジャーナル」の2008年5月号を購入する。
ちょうど「留学イベントに行こう!」という特集が組まれていた。
図らずも夏休みの留学準備のタイミングと重なったため、短期留学の記事なども満載で、
Tadにとっては力強い情報源であった。
留学イベントの記事をペラペラと見ていると、
ちょうど良い日程で説明会が開催される。
場所は英会話学校のイーオンだ。
どうやら留学ジャーナルとイーオンは提携しているようだ。

早速予約をして説明会に臨む。
説明会と言っても申込者はTadひとり。
実質的には面接状態でこちらの要望を伝える。

以下はTadと留学ジャーナルのカウンセラーYさんとの会話。
カッコ内は彼女の心の叫びだ。

Y「まずはどれくらいの期間をお考えですか? 」
T「あの、短いんですが2週間くらいを考えていまして…」
Y「(マジ?2カ月の間違いじゃないの)あ、サラリーマンの方ならよくありますよ」
T「こんな短い設定ってできるんでしょうか? 」
Y「(短すぎるよ!)なかなか長いお休みは取れませんよね。それで行き先のご希望は?」
T「イギリスかカナダなんですが」
Y「(イギリスは遠いし高けーぞ)カナダが最近人気ですよ」
T「そうですよね、やっぱりカナダですよね〜」
Y「(調子いいな、こいつ)失礼ですがおいくつですか?」
T「49歳です」
Y「(なぬ?もしや娘か息子の代理か?)あの〜、ご本人様が…」
T「はい、本人です、僕が留学するんです(←きっぱり)」

この説明会があったのが5月24日。
約1カ月後の6月29日にはもう日本を発つことになるTad。
「留学ジャーナル」のこの迅速な対応には恐れ入った。

こうしてTadの超短期留学の日程はカスタマイズされ、
さまざまな準備にとりかかることとなる。