Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14
トランプが終わると別の会場に向かい、またゾロゾロと歩き出す。
カナダデーはカナダ中のいろいろな会場でパレードやショーやイベントが行われる。
連れてこられた会場にはステージがあっていろいろなパフォーマンスが始まった。
幼い兄妹のバイオリンによるカントリー音楽の演奏。
若者によるエネルギッシュなヒップホップダンス。
ベテランのミュージシャンたちによる民族音楽のアンサンブルなど、
バラエティに富んだ出し物が続く。
ステージの横にはいろいろな出店が並ぶ。
中でも面白かったのが顔に塗るペイント屋だ。
絵が多いのだが、中には漢字があって看板にその漢字の意味が英訳されている。
美=love
武=soldier
戦=strong
「う〜ん、気持ちはわかるが微妙に違うな。」
せっかくなのでTadはカナダ国旗をほっぺたに描いてもらった。
日本人はあまり愛国心を表面に表さないが、カナダデーということも手伝ってか、
国旗を掲揚している家が目立つ。
Tadもしばしカナダ人になった気分だ。
この時季のカナダの昼間は長い。
夜の10時くらいまで外は明るく、子供たちは外で遊びまわっている。
荷物をまとめて家に着いたとき、時計は11時をまわっていた。
作品名:Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14 作家名:タマ与太郎