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タマ与太郎
タマ与太郎
novelistID. 38084
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Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14

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選択コースのクラスメイトにはなんと16歳の女の子がいた。
Tadの娘と同じ歳である。
台湾出身の彼女はおとなしくてとても真面目。
あまりゆっくり話すことはできなかったが、英語に対する熱意は凄いものがある。

「この子に比べてうちの娘は、まったく英語に興味ないし…」

ついつい比較してしまうTadである。

さて、学校のファシリティとしては自習室、ベランダのランチスペース、
自販機など、必要最低限のものが揃っている。
なかでもPCについては十分な台数が用意されており、
メールやインターネットなど日本と全く変わらない環境で自由に使うことができる。
友達作りが苦手なTadにとってPCが自由に使えるのはありがたい。

妻:「友達できた?」
T:「うん、PCとね」
妻:「…」
Tadと妻との最初のメールのやり取りである。
帰国後聞いたところによると、妻はこのやり取りの後、心配で夜も眠れなかったらしい。

同じ日に入学した日本人の中に、教師を定年退職したばかりというご婦人がいた。
彼女は英語もPCも、超がつくほどの初心者だ。
クラスはたぶん下から2番目で、自己紹介ができるレベル。
キーボードの入力は人差し指で一語づつという感じだ。
日本人とはなるべくつるまないと決めていたTadではあったが、
心細そうに頼ってくる彼女だけは放っておけず、とりあえずメールのやり方をお教えし、
何かあったら言ってくださいね、と伝えておいた。