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夏空ひまわり _君といる日々_

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”なにしてるんだ!? あいつら……”

 一人でゴンドラに乗って和也たちを見ている和輝はイラついていた。
 和也が何をしようとしているか分かったからだ。

”もし美衣にあのことを教えたら傷つくんじゃ……”

____一方

 美衣は和也の発言にたじろいでいた。

「普通の……兄弟じゃ、ない?」

 目を白黒させながら言った。
 和也はすまなさそうに言った。

「ごめんね。もっと早く言えばよかったのに……実は……」
「は……ら……違い?」

 美衣はがっくりと項垂れてしまった。
 和也はゆっくり、優しく美衣の背中をさすった。

 その時、かすかな物音が聞こえた。

 振り返ると和輝がゴンドラも度を叩いているのが見えた。

”なに……してる!?”
 
 流石は双子の兄弟というべきだろうか。
 和輝は口パクで何を言っているのか和也にははっきり分かった。
 そして和輝にアッカンベーをすると

「みーこ、ちょっといい?」
「?」

 美衣が顔をあげると和也の顔をすぐそこにあった。
 和也は心配そうに顔を覗きこんでいた。
 美衣は和也を見て

「……うー、和輝ー」

 和也とは一文字違いの双子の兄の名前を呼んで、抱きついてきた。

”!?”

 それを見た和輝は目を見開く。
 和輝の角度から二人を見ると、キスをしているようにしか見えなかった。