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ねとげ~たいむ

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「たああああっ!」
 私はメガロ・キングと戦っていた。
 槍の刃がメガロ・キングの足や尻尾などを切り裂いた。
『ガアアアアッ!』
 メガロ・キングは私に向かって前足を振り下ろした。
 私は交わすが鋭い爪が床を砕いた。
 その隙を狙って私は技コマンドを選択する。
「連続突きっ!」
 乱舞の槍バージョンとも言うべき技が炸裂した。
 大きく口を開けると水の塊を吐き出した。
「きゃっ!」
 私のお腹にヒットするとくの字になりながら床に転がった。
「コロナ」
 レミが私の元にやって来る。
 メガロ・キングは私達めがけて突っ込んで来た。
『グオオオオ――――っ!』
「くっ!」
 私は立ち上がって海鳴りの鉾を構える。
 だがその時、何かが音を立てて飛んできたかと思うとメガロ・キングに当たって爆発した。
『ガアアアアアっ!』
 メガロ・キングは顔を顰めて倒れた。
 私達が振り向くとそこには車輪が突いた大砲をこちらに向けたエミルとセンリがいた。
「2人供〜、良い物みつけたよ〜」
「ダメージ確認、これなら行ける」
 エミルは両手を振り、センリは右拳の親指を突き立てた。
「あらら、ヤバいモンみつけて……」
「でもそれだけでも十分だよ」
 私は言う。
 これで攻撃手段が2つになった訳になる。
 ちなみに大砲は単発式で連発して討つ事は出来ない。
 しかも砲弾は別の場所にあるので一発づつ持ってくる必要がある。
 エミルはバスケットボールくらいの砲弾を担いで来ると砲口から入れてセンリが照準を定めると発射スイッチであるレバーを引いた。
「行けっ! エミル・ファイヤーっ!」
 また変な名前を……
 発射された砲弾は楕円を描きながら飛んでくるが、メガロ・キングの頭上を通り越してしまった。
「くっ……難しい」
 センリは舌打ちする。
 何とセンリはノーコンだった。
 これはゲームなので使う魔法は何もせずともコマンドを選択すれば必ずヒットする。
 だけどあの大砲は照準を定める必要があるらしい。
「何やってんのよ、センリ交代! 私がやるわ」
「ちょ、レミ!」
 レミは私の側から離れてエミル達の方に向かった。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki