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ねとげ~たいむ

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 するとその時だ。
 エミルからチャットが入った。
「どうしたの?」
 私はキーボードを叩く。
 するとエミルが言って来る。
『ヤッホ〜っ! アクア・サファイアGETしたよ〜(>▽<)ッ! <emiru>』
「ええっ?」
 アクア・サファイアとはエミルが武器強化に探してる素材だった。 
(ま、まぁ…… アクア・サファイアは結構手に入れやすい素材だし……)
 そう思っているとレミからも連絡が入って来た。
『調子はどう? 私はホーリー・ダイヤ手に入れたわ <remi>』
「うええっ?」
 エミルに続いてレミまで……
 さらに会話にセンリが参加して来た。
『ダーク・トパーズ手に入れた <senri>』
「セ、センリまで……」
 ホーリー・ダイヤとダーク・トパーズは初級素材の中でもレア度は最高クラス、それがあっさり見つかるなんて……
『コロナは何か見つけた? <remi>』
「うっ、ま、まだ大したのは見つけてない……」
『大丈夫? そっち手伝おうか<remi>』
「だ、大丈夫、もう少し自分でやってみるから」
『そうね、まだ時間はある訳だし<remi>』
『結果は見えてるよ、アタシの勝ちで<emiru>』
『古人曰く『下駄は履くまで分からない』<senri>』
 いつの間にか勝負事になっていた。
 今回は素材の調達なんだし、勝ち負けなんて関係ないと思うんだけどな……
 そう思いながら私はクエストに戻った。

 火山の中はモンスターだけではなく、煮えたぎるマグマや地面から噴き出す有毒ガスなどで体力を削られた。
 こう言うのを見ていると思う、毒ガスはともかくとしてマグマの上を歩いて良く大したダメージを受けない物だと。
 野暮なツッコミだと思うだろう、でも誰もが思うはずだ。
「もう少し山頂を目指してみるか……」
 私は坂道を上がって行った。
 モンスターをなぎ倒し、つるはしを岩に突き立てていも目指すバーニング・ルビーはいっこうに見つからなかった。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki