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プロローグ　　　伊藤　翔・高坂　桜・立花　神奈・上原　咲＆玉木　美咲

　俺はなんのために生まれてきたのだろう・・・
　俺は必要とされる人間なのか？
　・・・毎日が辛い　苦しい

　誰もが一度は思ったことがあるだろう
　俺は宮妻高校に通う普通科２年の伊藤　翔
　宮妻学校は全校生徒は多いが電車一本通ってない田舎にある
　なんでこんな所に生まれてきたのだろう
　陰口を言われる毎日
　イタズラや嫌がらせを受ける毎日
　そんな毎日が嫌だった・・・


　私には会いたい人がいる
　好きとかそういうのじゃなくてただ伝えたいことがあったの
　私はその人に「ありがとう」と伝えたい・・・

　みんな子供頃の記憶はうっすらとしか覚えていないと思う
　でも、もし自分に関係する大きな出来事だった例え何年経っても忘れることができないと思うの、私にもそんな忘れられない記憶がひとつだけあった
　その時にあった人にもう一度会いたい・・・
　そして「ありがとう」と言いたい
　私は今日から宮妻高校に通う音楽科２年の高坂　桜
　両親がどちらも海外赴任してしまって私は宮妻町にいるおばあちゃんの家に引っ越すことになった
　今日が宮妻学校初めての登校
　生徒人数が多いと聞いたので内心ちょっとワクワクしている
　そしてあの人も探さなければ・・・
　頑張るぞ私！！


　人のことを悪く言う奴はみんなどう思う？
　私は人の悪い欠点を見つけてそれを悪く言う奴が大嫌いだ
　良いところも悪いところもみんなその人の一部なのだから・・・

　私は宮妻高校、普通科２年の立花　神奈
　私のクラスは何かと問題が多いクラスだ、そう伊藤翔がいるから・・・
　周りはその人が嫌いだ、私は対して興味がないただからかっている時がうるさいだけ、やめてほしい、いつもそう思っている
　みんながその人を嫌いになる理由は私にもなんとなくわかる
　怖いし、無愛想だし、ノリ悪そうだし、ナルシスト？的な雰囲気だしてるし
　でも、見てしまったの・・・伊藤翔の本当を・・・


　高校ではあの人のこと忘れるだろうと思っていた
　でも、忘れられない
　みんなもあるだろう中学生の時は同じクラスでなんとなく興味、気を持っていた、あるいはその人に対して好意さえいだいていた、そんな人と高校で別れることになったことを
　私はその人のことを忘れられない・・・
　

　私は有明高校に通う美術家２年の上原　咲
　私の高校は芸術学校として県内でも有名である
　私はこの高校に受かったときとても嬉しかった涙もでた
　でも、中学の時の親友、伊藤翔と別れることになったのはとても辛かった、でもメアドも交換したし、住所も家の場所も知っているなんにしろ妹が翔の妹と同級で宮妻高校に通っている
　久しぶりに会いたいな・・・


　人を好きになるってどういうことだろう？
　異性の人と付き合うってどういうことをするの？友達とは違うのかな？

　私は宮妻高校　音楽家１年の玉木　美咲
　私の友達は少ない二人だ
　その二人の中でも伊藤凛さんとはとても仲が良い
　私は今の時代でいうツンデレ？的なものらしい
　注※あくまでも伊藤凛が勝手に言っているだけであって・・・
　私は異性のことをもっとよく知りたいと思った・・・