十六夜(いざよい)花火(前編)
第5章 十六夜・・・・ためらいと決意
十六夜は満月の翌日の月の呼び名で
「いざよい」とも読みます。
月の出が十五夜(満月)よりやや遅くなっているのを
月がためらっていると見立てて
「十六夜」とは“ためらい”の意味を持っているそうです。
完璧な満月も十六夜から欠けていきます。
男と女の間にも完璧はなく満ち欠けの変化から逃れられません。
決断にはためらいが要りますが、それもまた次の満月を迎えるには仕方ありません。
完璧に少し足りないのが人間らしいと思いませんか?
作品名:十六夜(いざよい)花火(前編) 作家名:海野ごはん