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アントイーター

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いつも通り習い事から帰ってくると家の中は不気味だった。
家は他の住宅街に比べると豪邸ともいえる。
いつもこの時間帯だとまだ明かりは点いていて、中から賑やかなテレビの音が聞こえる。
今もその状態だが何かが違う、まるで無人の空き巣のようで人の気配を感じない。

「ただいま…」

返事が無い、少し怖くなった。
聞こえていないだけだろうか、それでいい、それがいい、
きっとリビングに行けばいつも通りお父さんとお母さん、兄と弟がいるはずだ。

恐怖と緊張感でいっぱいになりながらリビングへ向かう。







そこにいつも通りの光景は一切無く、期待を裏切るものだった。

母と父が血だらけで倒れている、そして…



「…え?…はは、なんでだよ、」









作品名:アントイーター 作家名:麗潤