小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

カメムシの逆襲

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

しかし小さな昆虫ばかり捕まえたアマガエル君にすればカメムシは大きな餌がそこにあると感じますよね。「WAO!お宝発見!!」とでも思ったことでしょう!?そのカメムシを見つけたカエル君「これを逃がしてなるものか」と、いつもより慎重に間合いをつめてカメムシに近づきます。それに気が付かないカメムシはモゾモゾ動いています。気を悟られないよう息を殺してカメムシを狙うアマガエル君・・・その場には生死をかけたワイルドライフさながらの場面が展開されているのを私も動かずそれを見ています。
 カメムシが油断して、アマガエル君に近づいたその時でした。「パク!!」それは目にも留まらぬ動きで大きな口にカメムシを捕らえました。捕まえたアマガエル君、まるでアスリートが競技を終えたばかりのように集中してエネルギーを使ったせいか動かず固まったようでした。それを見ていた私は「へえーアマガエルはカメムシ食べるんだ」と考えるほどの時間はありました。
するとその固まったアマガエル君、頭の中が*‘#)$)“”(=??となったようです。
その思考している姿がはっきり分かるほどの間があると、今口に入れたカメムシを「・・・・・・グウェッ!!!・・・・ペッ」っと吐き出すと、涙目になりパチパチさせ口をパクパクして立ちすくんでいるではありませんか。
「まいった・・・やられたわ・・・俺死ぬかと思ったわ」という声が聞こえてきそうです。
暫く目をパチパチし、「ペッ、ペッ」と唾を吐き出すようにすると「今日は帰る」とばかりに力なくいなくなってしまいました。一方一瞬食われたかと思ったカメムシは吐き出されると何事もなかったように動いて移動していきました。
それを見ていた私はそのバトルが可笑しくて可笑しくて、腹がねじれるほど笑い転げました。
 
あのアマガエル君きっと帰って仲間にその話したと思うなあ。
「俺今日緑の獲物食ったら、そいつ凄い液だして・・・俺死ぬかと思ったわ」
そうしたら聞いてた仲間は大笑いして
「お前それ背中のところが三角になったやつやない?」
「そう、大きい餌と思ったけど・・・ウェ!!今でも気持ちワル・・・」
「お前それカメムシやん!!あんなもん狙ったんか!!」
全員に大笑いされ、それでも中には同じ間違いした奴もいて
「俺も食ったことあるわ・・・・分かるわ、それ。俺も死ぬと思った」とぼそっと言うのだろうな。

 あの時のカエルの表情、ビデオで残していたらビデオ大賞間違いなしだったと思うけど残念ながら私しか楽しむことは出来ませんでした。近くにもそういった面白い場面一杯あるんです。日頃からちょっと気にかけていれば、Happyになれるもんですよ
作品名:カメムシの逆襲 作家名:のすひろ