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カメムシの逆襲

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二月に入るとここではすでに田植えの準備が始まります。自然というのは良く出来ていて、それが始まると眠っていたかえるも起き出し活動を始めるのです。
「もうこんな時期か・・・そろそろ起きるかな」と出てくるのとか「まだ早い、もう少し寝よ!」とかいるのでしょう。勿論早く起きだしたはいいけど「さむ~!!しもた、まだ早すぎた」と震えるやつもいるのだと思います。

近頃蛙がいなくなってきているのに気が付いていますか?
一つは農地の荒廃のせいだろうし、もう一つはツボカビ症といわれる蛙のエイズの影響だそうです。そのせいかどうかは知りませんが以前はうちに来ていたアマガエル君も近頃すっかり見なくなってしまいました。

 そのアマガエルの面白い出来事があったので紹介しましょう。

その日ベランダに来ていた一匹のアマガエル君、光に寄ってくる虫たちを狙っています。
「今夜も飯にありつけるかな??」と獲物を探しております。彼らの捕食する時の速さときたらすばらしいですね、速過ぎて人の目には見えません。かえる捕食選手権などあって世界中から捕食の速さNO1代表が集まりその速さを競うなんてあればこれまた楽しく「世界新記録」などと電光掲示板にそのタイムが表示され集まったかえるたちが「ゲコゲコ、クワ、クワ」と驚きと賞賛の声を上げる・・・しませんかね!?
さて、そのアマガエル君、小さな虫や蚊を見つけては、じーっと狙いを定め、間合いをつめて・・・バク!!「おお!食った」と馬鹿な私は観察していました。そうしているとアマガエル君は自分と同じ色したカメムシを見つけたのです。
あの匂いがきついカメムシは世界中に仲間がたくさんいるそうです。仮面ライダーの悪役のような柄のカメムシやらてんとう虫のようなカメムシまでさまざま。しかしその多くはおそらく嫌われ者でしょう、私も嫌いでカサカサ音がする所にカメムシ発見したら、気持ちが暗くなるほどです。
作品名:カメムシの逆襲 作家名:のすひろ