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ISSIYASU  後編

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押しかけ女房!?



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;シーン4/押しかけ女房!?
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;朝(休日)
;磐手の家に安芸(安芸)が押しかけてくる。
;!九条は休日なので起こしに来ていない。
;↓
;安芸、磐手に熱烈アピール。
;磐手、いい気になる。
;↓
;安芸とデート
;↓
;夜
;!誰にメールしようかな?
;葉月
;!葉月ルートへ
;九条
;伊吹

※画面、黒

【??? ※安芸】「朝やでー、たく」

※画面、振動

【??? ※安芸】「朝やでー、たく」

※画面、さらに振動

お腹の上に重みを感じた俺は彼女を押しのけようとして――
ぷに。
……?
ぷにぷに。
この感覚はまさか!

※画面、黒みを薄める

■CG0002:布団の上に座る安芸

※画面、2秒かけて通常に

※画面、揺らす

【磐手】「誰!?」
【??? ※安芸】「たくの寝顔を見に遊び来たんや」
【磐手】「ち、ちょっとそれどういうことだよ」

なんなんだこいつは……。

【??? ※安芸】「けど……」
【??? ※安芸】「ちょっと君の願いをかなえにきたや」
【??? ※安芸】「それに、たくって結構大胆なんやな」
【磐手】「……」
【??? ※安芸】「ウチの胸をさわったりして」
【磐手】「……」
【??? ※安芸】「ま、それは置いといて」
【??? ※安芸】「たくの願いをかなえにきたや」
【磐手】「……」
【??? ※安芸】「たく。聞いてる?」

ふむ。これは夢か。

人間、ショックが大きいと一周回って冷静になるものらしい。
俺の上に乗っている女の子は見たこと無い娘だった。

【磐手】「すまないが」
【磐手】「まず俺の上から降りてくれないか?」

※画面、通常化

■BG0001:磐手の部屋

※安芸、笑顔

【??? ※安芸】「しゃあないから退いったったで」

恩着せがましい。

【磐手】「で、お前は誰だ?」

※安芸、普通

【??? ※安芸】「それは……ちょっと今言えへんかな」

人間が夢をみるとき記憶を整理しているらしい。
つまり、夢はその人の記憶の一部ってことなる。
……そんな事を誰かが言っていた――気がする。

なんて適当な夢なんだ

※安芸、笑顔

【??? ※安芸】「えいっ」

そう言って俺に倒れ込んできた。
自分の唇に唇が重なるのを感じた。

ファーストキス……。

【??? ※安芸】「ファーストキスやってんからな」
【??? ※安芸】「さあ行こっか」

そう安芸と名乗る少女は言うと、俺を外に引っ張りだした。

※横ワイプ

突然の告白。
初めて見る少女が告白……?

イタズラか?

そうは思うが、そうではない強い意思を感じる。
初対面なのに初対面じゃないような……。

【磐手】「お前は誰なんだ」
【安芸】「ウチか……。ウチは安芸や」
【磐手】「そ、そうか安芸か」
【磐手】「それで……どこに連れて行くつもりなんだ?」
【安芸】「遊園地やで」

突然の誘い。
しかし、少女の一言には有無を言わせない不思議な魅力を感じた。

※画面、横ワイプ

■BG0003:遊園地

数時間後、俺達は郊外の遊園地にいた。

【受付嬢】「いらっしゃいませ~。お二人様ですか?」
【磐手】「あ、はい。……半日パスポートを」

チラッと安芸の方を見た。

こいつ、一体何歳なんだ?

目を戻すと受付の女性が不思議そうにこっちを見ている。

【磐手】「高校生二人で」

手頃な券の名前を言って、俺は代金を支払う。

【受付嬢】「どうぞ、お楽しみください」

受付の女性からパスポートとお釣りを受け取った。

【磐手】「行こうか、安芸」

俺は安芸の手を引き、遊園地の入場ゲートをくぐった。

【安芸】「まずは観覧車やろ」

どうしようか……

#SEL お化け屋敷のほうが面白いと思うよ:分岐1_1
#SEL ジャンピングスターがいい:分岐1_2
#SEL そうだね、観覧車乗ろう!:分岐1_3

;=======================================================================
;分岐1_1/お化け屋敷のほうが面白いと思うよ
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【磐手】「お化け屋敷のほうが面白いと思うよ」
【安芸】「え~」

やっぱり女の子と一緒に遊園地にきたんだからお化け屋敷に行かないとね。

※画面、横ワイプ

俺は係員にパスを見せ、お化け屋敷の中に入った。

※画面、暗転

中は完全な暗闇で手を握っていなかったら安芸とも離れてしまいそうだった。

【妖怪】「うらめしや~」
【磐手】「わぁああああーー」

かなり怖かった。

しかし、どんな時でも安芸は俺の手を離さずギュッと握り続けた。
安芸は全く怖くないらしく、一言も話さず平然と歩いて行く。

【磐手】「わぁああああーー」

※画面、横ワイプ

這々の体でお化け屋敷を出た俺だったが、安芸はやはりケロッとしていた。

全く怖くないのだろうか……?

$安芸好感度=$安芸好感度-1

#GOTO 分岐1_X

;=======================================================================
;分岐1_2/ジャンピングスターがいい
;=======================================================================

【磐手】「ジャンピングスターがいい」
【安芸】「……しゃあないな」

せっかく遊園地にきたんだから絶叫マシンに乗らないと。

※画面、横ワイプ

俺は係員にパスを見せ、ジャンピングスターに乗りこんだ。

※画面、切り替え

【磐手】「スッキリした~」
【安芸】「……」

……もしかして気に入らなかったのかな?

【磐手】「イヤだった?」

そうおれが聞くと安芸は首を横に振った。

※安芸、笑顔

【安芸】「……楽しかった」
【安芸】「高いところは好きやで」

なるほど、だから観覧車に乗りたかったのか。
悪いことをしたかな……。

#GOTO 分岐1_X

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;分岐1_3/そうだね、観覧車乗ろう!
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【磐手】「そうだね、観覧車乗ろう!」
【安芸】「やった」

※画面、横ワイプ

俺は係員にパスを見せ、カゴに乗りこむ。

※画面、切り替え
作品名:ISSIYASU  後編 作家名:なお