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CROSS 第20話 『Eris』

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第2章 奇襲



【時間軸】 … 異次元暦42733年 12月21日 夜
【場所】 … 異次元空間
       『第4吸血鬼研究用隔離世界』周辺



 ガリアやウィルたちを乗せたCROSSの特務艦は、幻想共和国軍の戦艦『紅緋』とともに、目的地の世界の近くに到着した。数日間の間、フランは、テレビのおかげでおとなしくしていることができた。
 予想通り、ザフトの艦隊がそこにおり、CROSSの艦と幻想共和国の艦に迎撃をくわえようとしてきた。ただ、その前に、CROSSの前を航行していた紅緋が、主砲などを盛大にぶっ放して、ザフト艦を撃沈するか蹴散らしてくれた。攻撃を免れたザフト艦3隻は、少し離れた射程圏外で再編成をしていた。


 敵艦隊が反撃してくる前に、ガリアたちやフランは、急いで着替えたりして準備を始めた。もしものためにと、NBC防護服を着ることになった(フランは嫌がった。それに、CROSSのベレー帽や制服も嫌がっていた。なので、そのままの服装だ)。
 準備を終えたガリアたちやフランが、着陸用のエアリアルに乗るため、格納庫へ入ったとき、幻想共和国軍のシャトルが、異次元空間から艦の格納庫へ、乱暴に入ってきた。そのシャトルは、ガリアたちやフランがこれから乗りこむ2機のエアリアルの間で止まった。突然のことなので、ガリアたちは少し慌てた。

「失礼するわ。転送装置はどこかしら?」

シャトルから咲夜が降りてきた。降りた拍子に、彼女のスカートの中に何本もナイフがあるのが見えた。彼女は、両手に頑丈そうな黒いスーツケースを持っている……。
「何の連絡も無しに、いきなり乗りこまないでくれませんか?」
「転送装置はどこ?」
彼女は、ウィルの注意をスルーし、再度質問してきた……。
 ウィルは仕方なくといった様子で、整備を終えてヒマそうな整備兵に、咲夜を転送室に案内させることにした。
「咲夜〜、どうしたの〜?」
「ちょっとザフトとかいう連中に御挨拶をしにいくのです、フランドールお嬢様」
フランの質問に、彼女は意味深な答えを告げた……。
「やれやれ。この艦が反撃を喰らわないことを祈ろう」
ガリアはそう言うと、エアリアルに後部ハッチから乗りこんでいった。


 エアリアルに乗りこんだガリアたちやフランは、適当な座席についた。
「景色も見えないし、狭いよ!」
横向きの窮屈な席に座った途端に、フランがさっそく文句を言い出した……。
「少しの間ですから、ガマンしてください」
汚れている鋼鉄製の床に座らせるわけにもいかないので、フランの隣りにいるガリアは、彼女をそうなだめるしかなかった。

 そして、ガリアとウィルとフランを乗せたエアリアルともう1機のエアリアルの2機が、特務艦から出撃した。そして、異次元ゲートを開け、『第4吸血鬼研究用隔離世界』へ入っていった。