フレイスト 第一話
序章 ~ドリームエネルギー~
7月2日 am8:25
現在の日本では、学校による、ドリームエネルギーの開発が行われている。そのドリームエネルギーを専門教科に入れ、その力を体に入れることで能力者となることができる。開発しているエネルギーは学校によって様々で、ほかの学校に情報がバレないように小中高大一貫校が多い。そのため、基本学生は指定された寮で生活をし、転校は情報を漏らさないために禁じられている。現在の日本には、およそ2000もの学校がある。その中でも、上位校の五校のことを、五本指(ハイエスター)という。
「まって~!」
寝坊した。それで朝の定期バスに乗り遅れ、今時間と格闘中だ。そんな俺の名は古峰徹(ふるみねとおる)。身長165cm程度、黒髪のくせっ毛の中1だ。どこにでもいる学生なのだが、ほかの人とは違うとこがあった。
一つ、五本指のうちの一つ、凪原学校(なぎはらがっこう)に通っているということだ。
そしてもう一つは、その凪原学校で、一番の実力を持っているということだ。中学ではなく学校というのは、一貫校だからである。
彼はその中で一番なのだ。凪原学校が行っている専門教科は、波動である。波動というのは、人、動物のみではなく、すべての物質に存在し、それをまとう気のようなものである。この学校に通ってる人は、波動を高め、その波動を利用して攻撃や防御を行い、波動使い(フレイスト)と呼ばれている。すべての物の波動は微妙に違うので、感知に優れてる者もいれば、波動を集め、それを光線として飛ばしたりと、人それぞれ得意なことが異なるのである。
「・・・ってそうだ~!早く行かないと!!」
ってなわけで、足に波動を込めてフルスピードで飛ばしている。
距離は後2km。時間は後5分である。