SAS closed room
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「いやぁ、なかなか面白かったね〜」
「そうだね、今回の子達は結構頑張ったんじゃないかな」
「特にボウガンの彼。彼のおかげでグッと盛り上がったわね」
豪奢な部屋には何台ものモニター。そこにはあの白かった部屋も映っている。
室内には数名の男女の姿。誰もが皆、心底楽しそうに微笑んでいる。
「さて、それじゃあ次は――あなたの番ね、ミスター」
「うむ。私は少し変わった趣向で攻めてみたのですがね」
「まぁ、素敵。どんなものか楽しみだわ」
「我々‘快楽享受団体SAS’きっての独創家の見せる‘ゲーム’か……いや、これは実に楽しみだ!」
「では早速――――こちらのモニターを見て頂きたい。いいかね? では‘SAS Deep Blue’を始めよう!」
―――――嬌声は終わらない。
SAS Closed Room end
作品名:SAS closed room 作家名:有馬音文