SAS closed room
う……なんだ……?
ここは……どこだ……?
視界がまるで霞でもかかったかのように、薄ぼんやりとしている。
後頭部がズキズキと痛む。そうだ……確か俺は……コンビニに行った帰りに後ろから誰かに殴られて……それで……それで?
――――それでここはどこだ?
少しずつ意識がハッキリとしてくる。かすむ目を指でこすり、周囲をゆっくりと見回す。
そこは真っ白な世界だった。
壁も白。床も白。天井も白。見た事もない部屋。そこに俺と……そして見知らぬ人間が他に3人横たわっている。
部屋の中央には黒い布が掛けられた謎の塊がある。部屋の左奥には――あれは何だ? 電光掲示板か? どうしてそんな物が……? まぁいい。反対、右奥には……何やら数値を図る為のデカい温度計のような物がぶら下がっている。
ぐるりと室内を見渡す。……おかしい。何かが足りない。そうだ、窓だ。いや、それどころか――なんだこの部屋は! 扉すらないじゃないか! 一体これは――――
「う……」
頭が混乱しそうになったその時、目の前で横たわっていた人間たちが次々に目覚め始めた。
ここは……どこだ……?
視界がまるで霞でもかかったかのように、薄ぼんやりとしている。
後頭部がズキズキと痛む。そうだ……確か俺は……コンビニに行った帰りに後ろから誰かに殴られて……それで……それで?
――――それでここはどこだ?
少しずつ意識がハッキリとしてくる。かすむ目を指でこすり、周囲をゆっくりと見回す。
そこは真っ白な世界だった。
壁も白。床も白。天井も白。見た事もない部屋。そこに俺と……そして見知らぬ人間が他に3人横たわっている。
部屋の中央には黒い布が掛けられた謎の塊がある。部屋の左奥には――あれは何だ? 電光掲示板か? どうしてそんな物が……? まぁいい。反対、右奥には……何やら数値を図る為のデカい温度計のような物がぶら下がっている。
ぐるりと室内を見渡す。……おかしい。何かが足りない。そうだ、窓だ。いや、それどころか――なんだこの部屋は! 扉すらないじゃないか! 一体これは――――
「う……」
頭が混乱しそうになったその時、目の前で横たわっていた人間たちが次々に目覚め始めた。
作品名:SAS closed room 作家名:有馬音文