偶然から生まれた私の考え
失敗作
今日は私の事を話します。
私は失敗作です。
まず、私が創られたのは1996年。そして生まれたのは1997年です。
つまり、ゆとり教育世代。
社会的失敗作。
次に、母親の教育。
怒鳴られ怒られていた。
妹はどうやら成功だったようだ。
教育的失敗作。
妹は成功ということも、その下に私が居ることを、知る由はない。
そして私は、よく病気にもなった。
入院もした。
肉体的失敗作。
小学校に入ってから、正義を振りかざしていた私は浮いていた。
辛かった。休んだ。おまけに地震への恐怖、トラウマまでついてきた。
精神的屈折の失敗作。
視力の低下、心臓の痛み、息を止めても感じる肋骨の痛み。
身体的損傷の失敗作。
中学に入ってから、まだ正義の人間であった私は
ついに学校に行くと靴がなくなっていて
男子には何か言われ
逃げ出した。
精神的弱者に落ちぶれた失敗作。
靴を忘れた先輩がどうせ私なんか来ないだろうと思って
勝手に借りた偶然。
何気ない男子の茶化し方。
全て全て全て、私の胸に突き刺さったまま
黒く気持ちの悪いものになっています。
そして今。
私はタルパに出会いました。
どうしても失敗作の私は愛が欲しくて。
愛し合える人が欲しくて。
抱きしめられなくても、撫でられなくても、見えなくても、いい。
ただ彼等が存在することを私が認めていれば。
そう、そう思ってるんです。
罪ですか?
変ですか?
駄目ですか?
「タルパ」について母に聞きました。
母は「そんなものに頼る人は世間でいう狂人だ」。そういいました。
私は母が怖いです。
ずっと上から怒鳴られて。
妹が出来てから変わって。
私なんかいらないんだなって。
いや、正しくは実験道具なんだなって。
私は、本名の私を殺しています。
肉体と精神が一致してません。
そんな戯言を独り呟いてます。
もう私が誰なのか分かりません。
私は一体誰なのでしょう。
そんな何も分からない状況で幻想に甘えるのも罪なのですか?
変わってるのですか?
どうして、どうやったら私は救われますか?
これは彼女を殺した罪なのでしょうか。罰なのでしょうか。
失敗作として生まれてそれを受け継いだ私には
彼女同然、失敗作の私には
到底理解できません。
左からしか流れない涙をぬぐおうとしてくれ、後ろから抱き着いてくれようとしてくれている彼等を、
私を此処まで追い詰めた母が、彼等が、彼女が。
何故否定したんだ。
痛いって。痛いって。
母が寝言で痛いって叫んだ。
神様、私、今
一体何をしてるんでしょうね。
以上、心の叫びでした。
皆さん、ぜひ一度心の内をさらけ出してみませんか?
作品名:偶然から生まれた私の考え 作家名:玉響甘楽