偶然から生まれた私の考え
死とは
とあるTVを見ていて気がついた。
TVで偶然取り上げられた神様。
それは罪深きものを遠慮なく殺してしまう神様。
母が、呟いた。
「こういう神様が居るから、きっと悪いものを倒すことが正義となり、テロや戦争が起きるんだね。」
と。
私の脳内に、死んだ祖母を思い出した。
今までの苦労を、神様が救ってくれたような安らかな眠りだった。
「元々、死は神様が下すもので人間が下すものではない。」
私はそう呟いて、自分で驚いた。
何故そんな事を呟いたのか。よく分からなかった。
ただ、間違ってるとは思わなかった。
「けど何千年も前から戦争があって人が人の死を創ってる。いつの間にか、人が人を殺すというのは、当たり前になってしまっているのかもしれないね。」
今もなお、人間は進化をしている。戦争が終わってきてることは、大きな進歩だと思う。
いや、完全な進化だ。
しかし、まだ終わってはいない。もちろんそれは誰もが知っていること。
けど今の状況を、過去の人間が見て何と言うのだろうか。
私は、日本人。だから他の国は詳しくないから日本を例えに出す。
戦争で、自らの命を投げて逝った人間は、今の日本を見て何と言うだろう。
負けたことを嘆くだろうか。若者の腑抜けた感覚に怒りを覚えるだろうか。外国の文化を見て、驚きを隠せないだろうか。
私は、分からない。誰もわからない。
ただ、戦争が終わって、歩んできたこの日本は、正しいのだろうか。
そして、誰かが間違ってるといっても、誰も変えられない、変えようとはしない。
それこそが進化である。
そして私が願う進化は、「死は神が下す」世の中だ。
人が人の血で手を染めるような事がない世界。
それが私の願う未来、世界。
これ以上の便利用品の進化なんてなくていい。
私は平和で、神が導く明日をしっかりと歩きたい。
皆さんは、どんな未来を願いますか?
作品名:偶然から生まれた私の考え 作家名:玉響甘楽