「舞台裏の仲間たち」 70~71
アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(70)
第三幕・第二章「長尾杢太郎の亀戸風景」
「ここでの問題は、
第一幕で大きな意味を持つ、碌山と亀戸風景との出会いの場面だろう。
黒光が持ってきたこの油絵との遭遇が、碌山の創作意欲に
本格的に火をつけることになる。
黒光との初対面は色彩だけでも表現ができたが、この風景画を
いわさきちひろの絵のように表現しろと、ここに但し書きが書いて有る。
ちひろの絵といえば、透明水彩の透き通るような色合いと
にじみやぼかしの手法が駆使されている。
まさか、この亀戸風景を、ちひろのように、
にじんだ画像として空間に表現しろという注文か?」
「その通りです。
西口さんも、コツをつかむのが早くなりましたね。
まさにその通りで、その雰囲気を舞台に再現したいのです」
第三幕・第二章「長尾杢太郎の亀戸風景」
「ここでの問題は、
第一幕で大きな意味を持つ、碌山と亀戸風景との出会いの場面だろう。
黒光が持ってきたこの油絵との遭遇が、碌山の創作意欲に
本格的に火をつけることになる。
黒光との初対面は色彩だけでも表現ができたが、この風景画を
いわさきちひろの絵のように表現しろと、ここに但し書きが書いて有る。
ちひろの絵といえば、透明水彩の透き通るような色合いと
にじみやぼかしの手法が駆使されている。
まさか、この亀戸風景を、ちひろのように、
にじんだ画像として空間に表現しろという注文か?」
「その通りです。
西口さんも、コツをつかむのが早くなりましたね。
まさにその通りで、その雰囲気を舞台に再現したいのです」
作品名:「舞台裏の仲間たち」 70~71 作家名:落合順平