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魔法少女 かよえ☆チュー学

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第2話  イワセ先生とマサ先生と暁美ほむら


マサ先生に連れられた中学校は、やはり見覚えのないところだった。

見滝原中学のように洗練されたデザインでもなく、なんの変哲もない一般的な校舎だ。

「違う。こんな校舎、見覚えがない」

私がぽつりと口から漏らすとマサ先生は「そりゃあんたは転校生だから知るわけない」と呑気に受け流す。

転校生だというだけで私を本当のこの中学の転校生と取り間違えているとは思わないのだろうか。

マイペースさは見滝原中学の早乙女先生といい勝負だ。

職員室に通され、マサ先生はどかっと自分の事務机の席に腰を掛けた。

「マサ先生。おはようございます。……おや。その女の子は誰ですか」

マサ先生の隣にいた眼鏡をかけたちょび髭の中年男性の教師が話しかける。

「ねぇ。イワセ先生。この子は北条政子です」

「え! 北条政子! ってそんなわけないですよね」

「社会科教師のイワセ先生にはその方が通じるかと思ったんです」

「社会科教師にとって女性は全員北条政子ではないです」

「そうですか。ならこの子は墾田永年私財法です」

「どゆこと? この子は法律なの!?」

「……」

「なんとか言ってよ。え、マジでそんな名前なんですか?」

「そんなわけない」

「もぉー!」