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『愛情物語』 ノクターン第2番 op.9-2 (ショパン)

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 大阪府警池田警察署刑事部の村田巡査部長は、数人の巡査と共に現場に駆け付け、本庁捜査1課の捜査員が来るまでの間に周辺を封鎖し、現状維持に努めた。
 上空ではヘリコプターが大きく旋回しており、時折ホバリングしては爆音を響かせている。
 次第に人々が集まってきて、囁きながら中を覗き見ようとしている。
――ちょっと、なにがあったん?・・・えっ!? 殺人?
「もう少し下がってください」
「ちょっと、誰が殺されたんですか?」

――え〜っ、また殺人!? 付属小学校の事件があったのにぃ〜。
――あれも残虐やったねぇ。犯人はすぐ捕まったけど。
――今回もすぐ捕まってくれな、こわぁ〜て歩けんがな。物盗りやろか。

 数人の女性がかたまって、張られたロープのそばに来た。
「ちょっと、にぃちゃん」
と言って、手をひらひらさせている。
 警備にあたっていた警官はあたりを見回してから、自分の鼻を指差して顔を傾けた。
「そや、にぃちゃんゆうたら、あんたしかおらんやろ。あとはおっさんばっかりやんか。誰が殺されたん?」
と言いつつ、ロープをくぐろうとしている。
 あわてて警官は強い口調で咎めた。
「関係者以外は入れません! 下がってください」
「私ら、関係者ですねん。ここのお姉さんに、孫がピアノ習ってますよって」
「つい最近、ここで子ども産んだんです」
 別の女性の言葉に、若い警官は不可解な表情をした。
「うちの娘が」

「すんまへん、ちょっと道開けてんか」
 ジロリと睨み据える強面(こわもて)の男たちの登場に、人だかりが割れた。大きな鞄を下げた人もいる。男たちはまっすぐ、家の中に消えていった。
 大きなカメラを肩に担いだ男のいる放送局らしき一団も現れ、一帯は騒然としている。

「すみません、僕、高科冴子さんの婚約者で小塚いいます。電話もらいました。入れてもらえませんか」
「聞いてます。こっから入ってください」

――ちょっと、婚約者やて、おっとこまえやなぁ、知ってた?
――知ってる、知ってる。先生がえらい反対してはって、ひと悶着あったらしいわ。
――あんた、よう知ってるなぁ。けどひょっとして、それが原因やったりして・・・。
――ほんなら、殺されたんは先生で、今の福山雅治が犯人かも・・・。

「すみません、テレビ局ですけど、ご存じな事ありましたら、話していただけますか?」
「まぁ、どうしよ。えぇ、よろしございますわ、存じている事でございますれば、なんなりとお聞き下さりませ」
「ちょっと、今これ、動いてんの? 今映ってんのん? ちょっと待っとってや、あんた、櫛持ってへん?」

 などなど・・・と、周辺の状況など。