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昭和の旧車名車とともに 第二部 購入編

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 元に戻りましょう。そのNさんもそういった関係で知り合った女の子、地元名門公立進学校を卒業後看護婦さんになるため学校で勉強していました。そんなこと良く覚えているなと今でも思います。とにかく頭が良いい人って印象でした。どうゆう訳か好きになる女性はみな頭がいい、分相応の相手を探せばいいのに、頭がいい相手が好きになるけど、自分が馬鹿だから発展させられない。
そのNさんを誘って徳島大学病院までお見舞いに行ったのがこの白のグロリアでした。
お見舞いに行くと彼女は意外と元気で安心し、少し話をしたあとNさんを残し当時兄が徳島に住んでいたので、私はそこへ行き挨拶をすると病院へ戻りました。ふたたび病室を訪れるとNさんが持ってきたモンチッチを可愛らしく抱いていたのを思い出します。モンチッチ・・・懐かしい。そういえばおさるはおさるに改名したそうですね。
 さて帰りましょう。と病室を後にしました。折角ここまで来たのだからと、鳴門~高松を通って帰るルートにしましたが、良く付き合ってくれたと思います。鳴門展望台により潮が流れるのをみて、高松を通っていた時にNさんが切り出しました。
「ねえ、あの子のこど・・・どう思っているの??」
私は変なこと言うなと思い
「どうって・・・知り合いでしょ。友達・・!??」
Nさん、なにか「ふーん」ていったような気がする。それから別にこのことについて話は展開されませんでした。どういう意味でふーん・・・だったのでしょう!?
今思うと「普通喫茶店で偶然あって紹介された人で、何も感情がなければはるばる徳島までお見舞いにいかないでしょう、あなたあの子の事どう思っているの?」ということなんでしょうが、それをしてしまうから勘違いされるのでしょうかね?でも肝心な相手にはそんなことしないから駄目なんですけど。
もう一つ聞かれたのが「ねえ。真心ってなんだと思います」だった。その時に答えたのは「周りに左右されず、相手のことを心から思うことやない」てなことを言いました。こういったしょうもないことだけはどういう訳かはっきり覚えているのですね。だからいつまでたっても馬鹿なのです。
 本当はNさんと付き合いたいな・・・ってとてもほのかな恋心のようなものもありましたが、彼女とはそれっきり。一方お見舞いにいった彼女はその後元気になり、銀行は辞め観光バス会社に勤務されていて、これまた仕事でそこの会社へ行ってばったりあった次第です。もしかしたらその子と付き合いなさいよという神様の仕掛けだったのかもしれませんが、その餌には食いつくことが出来ませんでした。