なんて日だ! ショート7つ
マッチ売り
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冬の寒さも厳しい夜のこと… ゜ 。
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゜ ・ ゜
しんしんと降りしきる雪… ○
゜ ゜
o 。 ゜
゜ 。
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寒空の下でコートを羽織った人々が街頭を行き来しています。
それぞれが足早に向かっている先は、暖かい暖炉が待つ家族のもとでしょう。
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「マッチはいらんかえ〜
マッチはいらんかえ〜 ・
゜
家路をいそぐ人々が行き交う街頭の中に、まずしい身なりで1人マッチを売る姿があります。でも、その声に足をとめる人はいませんでした。
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「マッチはいりませんか〜 ゜
どなたかマッチは御入用ではありませんか〜 ・
視線をむける人はいますが、こんなにも寒い夜には皆通り過ぎてしまいます。
それに売り子の声にしては、さり気なさすぎました。
「マッチはいりませんか〜
どなたかマッチはいかがですか〜 。
ようやく今夜の最初のお客様のようです。
女性が1人、寒い中でも立ちどまってくれたました。
この女性はとても喜んでマッチを1つ2つ買いました。
どうやらマッチ売りとは世代がドンピシャだったようです。
雪降る夜に路上でCDを手売りする往年のアイドルの姿がそこにはありました。
゜
往年のアイドル
「マッチでぇぇぇぇぇぇぇす☆
マッチはいらんかえ〜
マッチはいらんかえ〜 。
〜 おわり 〜
作品名:なんて日だ! ショート7つ 作家名:夢眠羽羽