ことばの雨が降ってくるまで
神様 お願い
人の数だけドラマがある。
と思ったら、また浮かんできました。
GSの歌のタイトルに引っかけているのは、それからヒントを得ているからです。
今回はザ・テンプターズの『神様 お願い』。
この歌の中では彼女は遠くの空に消えてしまうのですが、ちょっと希望がもてる終わりかたにしました。
作中の彼女の病気は、ワタクシが昨年9月にうけたサイバーナイフ治療で入院した病室でご一緒した方の症状を元にしました。
その方は何度も手術を受け、抗がん剤の点滴のために8時間不動でいなければならないという過酷な治療を受けていらしたそうです。
ですが、とうとうガンが血管に転移。
その転移したガン細胞が、いつ心臓や脳に飛んでしまうかわからない状況になってしまったのです。
毎日、死と隣り合わせの生活をされていたそうです。
そして一度は高度先進医療を勧められたのですが、なにしろ高額でとても払えないと、別の治療方法を探した結果、サイバーナイフ治療にたどり着いたとおっしゃっていました。
2日間同室しただけで、先にワタクシが退院してしまったので、その後どうされているかわかりませんが、その病院のMドクターは、サイバー治療では日本で1〜2を争う腕前の方ですので、きっと大丈夫だったと思います。
なにより、ドクターから「大丈夫」と力強く励まされたことが心強かったと、ご本人はおっしゃっていましたから。
作品名:ことばの雨が降ってくるまで 作家名:せき あゆみ