赤い日記帳
8/24,0:11,雨のち晴れ。
ひとつだけ、忘れないうちに書き残すね。
あなたが生まれる前は、私がちゃんとした親になれるのか、あなたを本当に幸せにできるのか不安に思ったけど、
この1年ちょっとの間、あなたを見ていて、それは不要な心配だったんだな、と気付いたよ。
私が何もしてあげられなくても、あなたは幸せそうに、ころころ笑っています。
あなたがいると、私も、周りの他のたくさんの人たちも、幸せになっています。
(パパはね、あぐらをかいたところにあなたがチョコンと座ると、とっても幸せな気持ちになるんだって。ママもね、あなたが機嫌良さそうにごろごろしているのを見ると幸せだし、そっと肩や頬やどこでも撫でてくれる時にあたたかい気持ちになるのよ。
そんな瞬間がいっぱいあるよ。)
つまりね、あなたは自分自身で、幸せになる力を絶対に持って生まれてきたし、
その力で周りの人たちも、たしかに幸せにできると、そう思ったんだよ。知ったよ。
いつか私やあなたがそれを忘れてしまう日が来たとしても、必ず思い出せるように、ここに記しておくよ。
その時はどうか、思い出してね。
それは今確かな「事実」だったよ。