The repainted world
Episode.0 説明とか終わりとか始まりとか
ここは、地球。
生き物も、人も居なくなった地球。
「侵入者!こっちだ!!」
「だーかーらっ!侵入者じゃないと言ってるだろうがぁ!天使が嘘をつくと思ってるのか!?このクソ悪魔!だから人間に怖がられたんだよ、ばーかばーか!」
「クソ悪魔だと!?捕まえろ、捕まえたらすぐ処刑台に立たせてやる!」
かつて、一番繁栄した人間は、物欲と進化に汚染され、とある科学の結晶を生み出した。
そしてその科学の結晶を人間は心もなく、自分達の仕事、動き、食なども全て化学の結晶にまかせ招いた結果は
終末。科学の結晶達は、自分達を無理に使った人間の他に生きている動物、植物なども全て壊した。
そして人間を作った神は、まるで飛んできたハエを叩くように簡単に、科学の結晶を壊した。
それから、神の許可を受け、地球に住み着いたのが、天人・悪魔・天使・鬼。この4種族は、かなり昔からぶつかり合っては認め合い、またぶつかると言う、滑稽な事をしていた。
最初は神の許可を受け地球に住んだ天使。しかし楽しそうに暮らす天使を見て、自分達も乱入して楽しもうと悪魔も地球へ。そしてそれを見た天人も、悪魔に抱く昔の恨みを思い出し天から地へと住む場所を変え、それを見た鬼が男でもまるで女のような美しさを持つ天人と酒を飲もうと、かつてのふるさと、地球に帰った。
早い話、連鎖していったのである。
そして、4種族が地球に着く頃、もう1種族が、先に地球へと住み着いていた。それはかつて宇宙人と呼ばれた者が進化した、「超人類」。
超人類は、人々が滅ぶ前に一時期騒がれたことがあった。
人間の姿をしているが、信じられないほどの知能を持っていたり、突然、何かの才能が狂おしい程開花したりする人が、そう呼ばれた。
エジソン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、更にはキリストまでも、超人類だと呼ばれた。
しかし、挙げられた人は全て違った。
「超人類」は「偶然」を選んだ普通の人間だった。
挙げられた人も確かに「偶然で凄いものを生み出した」。しかし、「超人類」は人と何も変わりはないのだ。普通に生きて普通に死ねる。
簡単に言えば、「自分は魔法を使えるのにそれを知らずただの人間で一生を過ごした者」。
科学の結晶で「普通の人間」は滅ぼされた。
しかし、超人類と呼ばれる者たちは滅ぼされなかった。もちろん、人間じゃないからだ。
超人類は、死んでも同じ体、同じ記憶で蘇ることができる。
超人類だと自覚のないものは、また同じ人生を繰り替えす者が多かったが
自分が「特別」と知った人間は、「人間」という存在を語り継ぐ為、一回死に、永久に死なない体を作り、また地球に戻ってきたのである。
超人類の話は、かなり長い。
語ろうと思えば、4日は語れる。
そうそう、そして先ほどの4種族が超人類と巡りあい、地球を綺麗にし、楽園を作り上げた。
そしてこれは、その5種族の、とある少年少女のお話。
そして傍観者として神の席に座っている私が記した物語。
さあ、楽しんでご覧下さい。
作品名:The repainted world 作家名:玉響甘楽