とある王国の物語1
城壁を取り囲む民衆。歓声を上げ、腕を空に突き上げている。
「これで良かったんだ」「反逆者は滅びろ」「さっさと消えてしまえ」「常識外れが」
「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」
頭上には二か所、板がせり出していて、それぞれの上に黒い物体が置いてある。さらにその物体の上部には紐のようなものが付いていて、それがさらに上から宙に向かって突き出している棒につながっている。
「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」
次第に声は一つになっていき、段々と声量も大きくなっていく。
熱気に包まれた場。
そして。
「殺してしまえ――――――ッ!!!」
一つの声が上がる。その瞬間、物体が載っている板が消えた。
―――ガコンッ
鈍い音と共に、物体が棒に吊り下げられる。風になびいているのか、ゆらりゆらりと揺れている。
わ――――という歓声が波のように広がる。
『女王陛下万歳―――――ッ!!』
『万歳――――――――――ッ!!!!!』
やがて、物体が地面に落とされた。人々が群がる。蹴り付けているのか、砂埃のせいで人々がぼやける。
何故?黒い物体に、罵声を浴びせてどうする?・・何だこれは。
・・・・―――――何なんだ、これは。
「これで良かったんだ」「反逆者は滅びろ」「さっさと消えてしまえ」「常識外れが」
「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」
頭上には二か所、板がせり出していて、それぞれの上に黒い物体が置いてある。さらにその物体の上部には紐のようなものが付いていて、それがさらに上から宙に向かって突き出している棒につながっている。
「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」「殺せ!」
次第に声は一つになっていき、段々と声量も大きくなっていく。
熱気に包まれた場。
そして。
「殺してしまえ――――――ッ!!!」
一つの声が上がる。その瞬間、物体が載っている板が消えた。
―――ガコンッ
鈍い音と共に、物体が棒に吊り下げられる。風になびいているのか、ゆらりゆらりと揺れている。
わ――――という歓声が波のように広がる。
『女王陛下万歳―――――ッ!!』
『万歳――――――――――ッ!!!!!』
やがて、物体が地面に落とされた。人々が群がる。蹴り付けているのか、砂埃のせいで人々がぼやける。
何故?黒い物体に、罵声を浴びせてどうする?・・何だこれは。
・・・・―――――何なんだ、これは。