ストロベリキューブメモリアル第一回
ソリティア・フィン・シャルトルーズ。ここ、セントニコラス王国に古くからある魔術師の貴族シャルトルーズ家の跡取り。代々淡いピンクとバイオレットのオッドアイで生まれてくることは国民は皆知っているので、街に出るだけでももうだれかわかってしまうレベルだった。その彼にジャンはずっと前から片思いをしていた。俺はノンケだノンケだと自分に言い聞かせても意味がなかった。もう完全に心を奪われてしまったようで、目が合うだけでもどきっとしていた。そんな状態なのに、こんな近くに居られたんでは・・・授業とか、無理。頭に入らない、と思った。
作品名:ストロベリキューブメモリアル第一回 作家名:鞠嶋美尋