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司令官は名古屋嬢 第5話 『なまりの中で』

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   キィ−−−−−ン!!!

 そのとき、ジェット音が聞こえてきた。上空を、中京都軍の航空隊の戦闘機である『MIG−29』が旋回飛行していた。
『ただいま、上空に到着しました!!! 高架へのピンポイント爆撃を行ないます!!!』
無人戦闘機のコンピューター音声に、上社と東山は安堵した。
「よろしくお願いします!」
『了解!!! 爆風と振動に注意してください!!!』
「全車両、爆風と振動に備えろ!!!」
上社は、車列に無線でそう言った。

『対地ミサイルを発射!!!』

 戦闘機『MIG−29』から発進された対地ミサイルは、高速道路の高架に向かって、一直線に高速で飛んでいく……。そして、

   ボォォォォォン!!!

 対地ミサイルが高架に直撃し、大爆発が起きる……。爆風と振動で大きく揺れた。

   ガラガラガラガラ!!!

 爆撃を喰らった高架の一部が落下し、滑り台のようになった……。元護送バスはブレーキをかけたが間に合わず、高架から下へと落下していった……。そして、爆発炎上した……。
 老朽化していた高速道路の高架は、そこからさらに約300メートル向こうの高架まで横倒しに倒れ、地上にいた人々を押し潰した……。他の敵車両は、下へ転がっていって、爆発炎上していた。
 砂ぼこりが大阪の空に舞い上がった……。

 当然だが、追いかけてくる敵車両はもう無かった……。

『インターチェンジが一個できたな!!!』
『すげえ!!! まるで映画だ!!!』
『地震が起きたみたいだ!!!』

 そんな不謹慎な声が無線から聞こえてきたが、上社にそれを注意する体力は残っておらず、それから彼は、中京都に着くまで眠っていた……。



   【第5話 終わり】
      つづく