四神倶楽部物語
このようにして私たちは四泊滞在した地底都市のホテルを後にしました。
地底から地表へと出て、アニマノイドたちが自由に生きる草原の、来た道を返し、鬱蒼とした森の中の沼へと着きました。その後、沼の底から湧き出てきた宇宙カプセルに搭乗しました。身体はまた不思議な国のアリスのようにしゅるしゅるしゅると小さくなったわけですが、帰路の機内泊ということなのでしょう、その宇宙貫通カプセル内ホテルに一泊しました。
今回の私たちの旅、実にいろいろなことがありました。そして大きな決意もしました。私たち四人はそんな意義ある思いの中で、グリーンスターからのお土産を一杯手にし、地球への帰途に就いたわけです。
すなわち時空を貫通する。そうなのです、折りたたまれた着物の帯を上から下へと貫き通すかのように、20光年の時空を宇宙貫通カプセルに乗って一気に移動したのでありました。