四神倶楽部物語
「お兄さん、いいわよ、大事なことだもの。どうするかはみなさんに任せるから、今夜ゆっくり話し合って下さい」
魔鈴は私たちに余計なプレッシャーを掛けないよう気を遣ってくれました。
そしてその夜のことです、ミッキッコと佳那瑠、それに悠太と私、この四人は集まり、深夜まで私たちの四神倶楽部の今後について話し合いました。
私たち四人、たとえ幼い頃にグリーンスターから地球に派遣されたことが事実だったとしても、地球の父母によって育てられ、少年少女期から青春、そして大人へと普通に生きてきたと言えるでしょう。そして縁あって、東京のネット販売会社の、それも同じフロアーに集結し、結果として四神倶楽部なるものを発足させました。
とはいえども、ごく普通のサラリーマンとオフィスレディーに、一体何ができるのでしょうか?
四人の討論は深夜まで白熱し、答は揺れ動きました。しかし、私たちは私たちなりの結論をついに出しました。