桜
高校生になると、お互いに部活や友達との付き合いで
連絡を取らなくなった
毎日の様に覗いていたポストの中も、見なくなって行った
どちらが先に諦めたのだろう?
実際、筆不精の俺が、文通などそう長々と続く筈も無かったのだから
きっと俺の方だったんだろう
書く事がなくなり
書く事が面倒になり
明日に
明日に
と、先延ばしにているうちに
書くきっかけすら無くしてしまったんだ・・・・きっと
桜のつぼみが膨らみ始めたあの頃
互いの気持ちを知ったあの時
あの時の想いは、幼い未熟な子供の淡い恋だったのだと
自分に言い聞かせていたような気さえするんだ