serve out
けれど、短大に入ってからだ
彼女たちは、楓のブログを見つけた
結構、評価が高かった事が気に障ったらしい
ブログに嫌な書き込みを始めたのだ
それだけでは終わらなかった
画像を加工して、無差別に流してみたり
童話の内容を卑猥なものに書き換えて、書き込んでみたり
果ては、携帯のメールにいやらしい内容の
知らない男からのものが届くようにさえなっていた
楓は、童話や絵本が書けなくなった
そのうち、学校にさえ行けなくなっていた
書けなくなった事が、何より辛かったのだろう
コンクールに応募して、ちゃんと出版する機会があれば
そうしたいとすら考えていたのに
意欲すら失って行った
そうなると、何を言っても無駄だった
如何に私が励まそうとしても
何も受け付けなくなっていた
そして、ある日
楓は姿を消した
見つかったのは、それから三日後
変わり果てた姿の楓が、海で見つかった・・・・・・
楓には、判っていたようだ
誰が書き込みを始めたのか
私に言えば
私が仕返しをして、結果
良くない事になるのではないかと懸念して
私には言わなかった
けれど
私は、パソコンの勉強をし
パソコンの中に残された足跡を辿って、そいつらを見つけた
高校の時の同級生だった
そこに辿りつくのに、私は1年を費やした