「舞台裏の仲間たち」 41~42
「機械オペ―レ―ターの仕事を初めて
7年余りになりましたが、こいつ、MC(マシニング・センター)の
プログラム作りは、実はやっかいです。
簡単には、言うことをきいてくれません・・・・
毎日、悪戦苦闘中で、取扱説明書と首っ引きの毎日です」
そう言って白い歯を見せて笑います。
「しかし、2なんといっても
2千万円以上もする最新鋭の機械です。
社長の手前、なんとしても、
1日も早く稼働をさせて、戦力に仕上げなければなりません。
なにしろ、プログラムさえきちんと組めれば、
一度に20本の刃物を装着して、
停まることなく、一連の加工を成し遂げてしまうのですから、
ある意味、機械加工の革命児ですよ、
こいつときたら」
(43)へつづく
作品名:「舞台裏の仲間たち」 41~42 作家名:落合順平