海の上のクリスマス
クリスマスになる日の夜中
サンタクロースはありったけの力を使って
男の子の住む島に、とっても高い塔の建物を作り始めました
今、島に住んでいる人たちが
全員住む事が出来る大きさと部屋数を用意しました
もし、どんどん海の水が増えて行ったとしても
塔の上の方へと非難すればいいようにしました
塔の中には、子供たちが遊ぶ事の出来る場所や
食べ物を得る為の、畑になる場所もつくりました
海の魚を捕って食べられるように、釣竿や網も用意しました
子供たちが大きくなっても大丈夫なように
洋服も沢山用意しました
そして、クリスマスの日の夜
サンタクロースは男の子の所へやって来ました
母親と寄り添って眠る男の子の枕元に
手紙を置きました
君の願いを叶えたよ
お母さんとずっと一緒に
この島で暮らしたいと言っていたね
ただ、ひとつお願いがあるんだ
ずっと今の気持ちを忘れずに
お母さんを大切にして欲しい
そうすれば、きっといつか
もっと大切なものが見つかるからね
目が覚めた男の子は、手紙を見つけて母親を起こしました
二人で外を見ると、雲の上まで届きそうな
大きな高い塔を見つける事が出来ました