昭和の旧車名車とともに 第一部
トヨタ 2000GTと修学旅行
国内名車NO1といわれる、名車中の名車TOYOTA 2000GT。
趣味と希少価値の世界でいうと確かにそれが一番かも知れませんが、どうなんでしょう?
それはさておき1967年にトヨタから売り出されたこの2000GT、クラウンベースの6気筒エンジンにヤマハのツインカムが乗り、Jaguerを思わせるデザインにヤマハ楽器の手によるウォールナットピアノフィニッシュのダッシュボードにローズウッドのハンドル。マニア垂涎の車は当時200万を越す高嶺の花、そのころうちの実家は親父の退職金で建てた親父が気張って総檜だといってたのが平屋が丁度200万だったと記憶しています。今の貨幣価値だと2000万くらいですからやはりスーパーカーといえましょうか。
田舎で暮らしていますとそんな車見ることはありません、あるのはカタログや立ち読みで見る自動車雑誌くらいなもの。一度映画で見たのは日本が舞台でボンドガールに浜三枝が出てたボンドカー仕様のオープンの2000GTくらいです。
車の興味のあった同級生M君は中学生でありながらディーラーめぐりをし、当時新車のカタログを貰いまくっていたそうで、ディーラーの営業も買えないの分かっててあげるから暖かい。そうして集めたカタログをコレクションしてる中に2000GTのものもあったそうで、今だとお宝だなと思いましたら実家を空けていた間に全部処分されたそうで本人ショックだったろうと思います。
そんな同級生と中学の修学旅行に九州へ参ります、いろいろな思い出を詰め込んで帰るわけですが、別府から松山までフェリー、そこからバスで香川まで結構ハードな旅程でした。今と違いますからバスは狭くおまけにバスのエアコンなどありませんので、窓を開けての走行です。高速などなく一般国道は信号も多く路面も悪い。
作品名:昭和の旧車名車とともに 第一部 作家名:のすひろ