八方美人のすすめ 4月 2日 お遍路 追加
あるとき大学の先生が話してくれた。
「対価を求めずただ相手の事を思い、尽くす行為が愛なのだ。だから花を愛す、地球を愛すという言葉があるだろう」と。
なるほど云い得て妙であると感じた。勿論愛は別の定義があることも同時に学んだ。
「恋は自分を好いてもらいたい一方的な思い」だから恋は辛いのだというのも理解した。
愛しているからこそ分かれましょうと離れたのは彼女だった。
そして、何も言わずただ黙って総てを受け入れ、これが人を愛することなのよと、身体で示してくれたのは妻だった。
今若者はスマートフォンに向かい絵文字をそえ「愛してる」と送信ボタンを押す。
そこに本当の愛などあるはずはない
さあ、それを忘れてその向こうへ行ってご覧なさい。
全てはそこから始まるのです。
作品名:八方美人のすすめ 4月 2日 お遍路 追加 作家名:のすひろ