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　「ねぇ、順平、
　此処に書かれているちひろに去来する
　もうひとつの大事なことって、一体なんだろうね・・・
　人生かしら、恋かしら、
　それとも絵なのかしら。」
　

　｢それらへの答えが知りたくて、
　ちひろ自身がその手記を書き始めたんだろう、おそらく。
　へぇ～、それで
　安曇野には、ちひろの美術館があるのか。
　この手帳が此処で書かれたということは、ここが
　ちひろの第二故郷なんだな。
　信州ってところは凄いところだなぁ、
　荻原碌山を産んで、いわさきちひろの原点も育てたんだ・・・」