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妄想ボーイ
妄想ボーイ
novelistID. 43730
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世界とセカイ

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「なんだ……?これは」
「だから、これが『歪み』だ。表と裏、世界とセカイを強制的に繋ぐ唯一の道。ようは、ここに通れば、あら不思議! もう世界からセカイへ、セカイから世界に! ワープッ!」
「あ……そういう事……」
俺のちょっとした癖である、謎めいたCM風の説明wそして俺の窮地に立つと異常に飲み込みが速いスキル発動!ってねw
そして、やや引きつり気味の笑顔を浮かべる。
「って事でLet's go!!!」
「いやいや、待て待てw」
「どうした……?」
セカイの俺は、「やれやれ、まったく」とため息を付く。
俺は学校の方と一階に居る親、同時に指を指す。
「親! 学校!!」
主に親がまずい。学校はもうほとんど行っていないが、家の親は相当ガンコ・過保護といううっとうしい性格の持ち主である。
そんな何が起こるかもしれない場所に連れてこうなんて絶対に不可能だ。
「え? 親? 了解!」
そう言うとドアを勢いよく開け、トントントンッ! と軽快に階段で高い音を立てる。
「あら、岳登」と声が聞こえると、「ギャアアァァァア!!」という甲高い悲鳴が聞こえた。刹那、俺はあいつが、親をあの刀で脅したという恐ろしい想像が脳裏に浮かんだ。
再度トントンと音を立て、俺の部屋に戻ってきた。
「はい、お前が犯罪者に成り上がったという事で了解を得てきた」
「ちょっとおおおぉぉおお!!! おいぃぃ!」
涙腺がゆるみ、目から俺の水分が流れ落ちる。
「フフッ……フフッ……。もうどうでも良い……。良いよもう行こう……。ここに俺の居場所は無くなった」
ハハハハハハ!! と高笑いをする。セカイの俺は、「そうそう、それで良い」とでも言うようにニヤッと笑うと、
「準備は良いな、さぁ行こう」
「良くないけどな」
文句ありげに俺は言う。そんな事をお構いなしにそいつはずんずんと突き進む。
右足から右腕、勢いをつけて……全身ッ!
「消えちゃった……!」
すると突然、行かなくて良いんじゃないか?という悪い考えが浮かぶ。
「そりゃあ良い!」
行かないぞ!俺h----
「良くない」
刀の剣先を俺の喉仏に当てる。
「はい……」
まるで警察に捕まった犯罪者の様に首を垂らしゆっくりと歪みへと足を踏み入れた。
ゼリーの様な感覚で、無理にそれをかき分け中へと侵入する。
「……え!?」
下には何も足をつける場所は無く、そのまま俺は空を飛んだ。


作品名:世界とセカイ 作家名:妄想ボーイ