心の中の雨の音(詩集)
aの詩
あまりにいい天気だったから
音楽を供に外に出たんだ
見上げると青空が広がっていた
気分は理科だったのだが
邪魔な電線があった
それは社会とか経済とか
あるいは保健なのか
邪魔なものは地理のようだから
動かせないと解ったんだ
自分がその上に行けばいのだが
それは数学の話なのだが
算数しか出来ないんだ
体育でもいいらしいが
それも苦手なのさ
広い青空を見たいが
ああ電線が
邪魔だ
※文末が母音の「あ」で終わる詩
作品名:心の中の雨の音(詩集) 作家名:伊達梁川